【 備 中 】
姫社神社
− ひめこそ じんじゃ −
鎮座地
岡山県総社市福谷 (字 福中)       
祭神
比売語曽神(ヒメコソノカミ)=阿加流比売(アカルヒメ)
創建
 
由緒

新羅の国から渡来してきたという新羅の王子・天日矛(アメノヒホコ・天日槍とも)の妻・阿加流比売(アカルヒメ)を祭神として祀っている。 阿加流比売は比売許曽神(ヒメコソノカミ)ともよばれる製鉄の神。 また天日矛(アメノヒホコ)は朝鮮半島から製鉄技術を伝承したといわれる。 吉備国は製鉄王国であったことと関係があるといわれる。 また高梁川西岸・新本川流域は製鉄関連の遺跡が点在し、さらには渡来系の秦氏が治めた地。 秦氏は天日矛や阿加流比売を崇拝していたという。 これとも関係があるのか。 
[ 案内板 ]

御利益
 
駐車場
2台程度
アクセス

交通機関・・・豪渓駅(JR伯備線)より徒歩約40分 

備考
参詣日
04/12/1、05/8/23 (05/11/14 UP)

■コメント
日本に数社しかないという比売許曽神を祀った鉄作りの神社。 さらには古代吉備の国の発祥の地であり、吉備の製鉄文化の発祥の地だそうです。  比売許曽神(阿加流比売)と 天日槍に関する伝承も残されています。

福谷の地をはじめ総社市の高梁川西岸・新本川流域は、「秦(ハダ)」という地名があるように、かつて渡来系の秦氏が治めていた地域です。 秦氏は製鉄技術が発達していて、比売許曽神(阿加流比売)と 天日槍を崇拝していたそうです。 現にこの地域には各所に製鉄遺跡が出土していて、かなり大規模なもの(久代地区藤原遺跡)もあったそうです。 そういう点からこの地に製鉄の神が祀られているのは納得できます。 (しかし福谷地区には製鉄遺跡はないらしい)

私の想像ですが、秦氏が日本に来てこの地に住み着き、秦氏の製鉄技術が周囲に伝承し、やがて製鉄技術が優れた集団が生まれて勢力を伸ばし、吉備王国が生まれた・・・とも考えられます。 そうすれば総社市川西地区は『吉備王国発祥の地』・『吉備製鉄文化発祥の地』となります。
ちなみに、秦氏は日本に仏教を伝来したともいわれるそうですが、秦地区には日本最古の寺院の後といわれる秦原廃寺跡があります。

【 社頭 】

【 参道 案内板 】

【 社頭 】

 
【 参道 案内板 】


【 参道 】

階段下(カメラを構えている場所)のすぐ後ろは池。

【 社頭 鳥居 】

 

【 碑 】

[ 拡大写真 ]
 
【 碑 】

[ 拡大写真 ]
 
【 社号標 】

 
【 神門 】

 
【 手水鉢 】



【 碑

[ 拡大写真 ]

【 境内 】


【 灯篭


【 拝殿 】

【 拝殿 内部

【 本殿 】
 
 
【 本殿

 
【 社務所 】

 
【 神庫 】

 
【 境内から参道・神門 】




 
【 池 】

境内の目の前には池があります。
写真中央奥の竹やぶの向こうには、高梁川が左から右へ
流れています。 竹やぶの後ろに見える山肌は、
対岸(宍粟地区)。 川沿いに国道180号が走っています。