【 備 中 】
麻佐岐神社
− まさき じんじゃ −
鎮座地
岡山県総社市秦 ハダ (正木山山頂付近)       
祭神

大国魂神(オオクニタマノ カミ)  ※大国主命(オオクニヌシノ ミコト)のこと

創建
  
由緒

総社市の高梁川西岸のひときわ大きな山・正木山の山頂近くに鎮座。
吉備国最古の神社。 備中国の一宮という説も。
正木山を御神体とし、簡素な拝殿があり、本殿を設けておらず、代わりに御霊代として磐座を祀ってあります。 古来より磐座祭祀を行っており、その祭祀を継承した神社。また山腹の大祓谷に祓所があります。
自然信仰から始まった、神社の原形をとどめた神社といえます。

麻佐岐神社を奥津宮、祓所を中津宮とも呼んでおり、これに対する辺津宮は秦の八幡神社、久代の月崎八幡神社、藤原八幡神社、横田神社などの説があります。

古代において秦地区など総社の高梁川西岸・新本川流域(総社中学区)を開拓・居住し製鉄を行った渡来系豪族・秦氏との関連があるともいわれています。

山頂は、現在は木々に覆われ視界が不良の箇所が多いですが、かつては瀬戸内海・四国まで展望できました。

[ 案内板 ] [ 詳細 ]

御利益
国家安泰・家内安全・五穀豊穣 
駐車場
10台程度あり  ※ただし途中から未舗装の非常に狭い山道。車は北側(福谷・大野)参道から。
アクセス
ウェルサンピア岡山(秦の秦下地区)から徒歩約50分。 秦の大野地区からは徒歩約20分。   
備考

式内社。 備中国一宮? 岡山県神社庁加盟。

参詣日

2004/12/10 (2006/1/14 UP)

■コメント
総社市街地から西の方に大きくそびえる山が正木山。
正参道は秦地区のウェルサンピア岡山(厚生年金休暇センター)のところから登る道。 正木山の東から西へと登っていく、完全な山道です。峰伝いに進んでいきます。
あとは久代の田広木地区、久代の浦越・山口地区、秦の金子地区からも行くことが出来ますが、道は荒れています。
秦の大野地区から登る北側の道は唯一車で行かれる道で『麻佐岐神社道』と名付けられています。しかし、途中から未舗装で車一台分の狭く急な道。それに対応できる車で行くことをお勧めします。大野までは狭いけど舗装はされています。福谷と下倉からいけます。 歩くのには十分な道です。

ちなみに福谷から大野までの途中には有名な大野桜があります。

境内は狭くやや荒れ気味。 しかし初詣には地元の方が結構参詣するようなので、その頃には綺麗になるのでしょう。

十数年前までは景色が良かったようですが、現在は木々に覆われ視界はほとんどの場所で不良。
さらに、今回の参詣の時は、2004年に猛威を振るった大型台風の影響で倒木がひどかった。

【 麻佐岐神社道 入口 】

福谷地区を高梁川沿いに進むと大野桜の案内板
と北参道(麻佐岐神社道)の石標が。
この道標は要所要所にあります。
 [ 案内板 ]

【 高梁川 】

正面奥の山は秋葉山。その前に見える橋は
豪渓秦橋。その後ろに旧・ 豪渓秦橋が少し見える。
橋の右端の上には石畳神社の御神体の巨石。
[ 拡大写真 ]

【 麻佐岐神社道 大野桜 】

 

【 麻佐岐神社道 紅葉 】

 

【 麻佐岐神社道 紅葉 】

【 麻佐岐神社道 紅葉 】

【 大野の里 】

  正木山と鍵山の間にある小さな山村。

 
 
【 麻佐岐神社道 大野口 】

コンクリートの簡易舗装でかなり狭い。
向かい(カメラを構えている位置)にはゴミ集積所
があるのでそれが目印。 道標もあります。
[ 道標 ] 
【 麻佐岐神社道 大野の巨石 】

右上の写真の参道を少し行くと
横の畑に丸い巨石があります。
何か意味がありげなんですが神社と何か関係が?

【 麻佐岐神社道

途中で未舗装になります。


 
【 鍵山 】

  正木山の北側には、ほぼ同じ高さの鍵山。

 
 
【 麻佐岐神社道

道がなだらかになると、正木山牧場跡の東端に出ます。
ここから左(東)側に峰伝いに進んでいきます。
[ 道標 ]

【 駐車スペース 】

 
【 境内 西口

 
【 石標 】
 
  ここでいう「本州」は備中国を 指していると
思われます。
【 鳥居

正参道側に鳥居が建っています。 
 
【 拝殿 】

 非常に簡素な拝殿。
 
【 拝殿 】

 
 
【 灯篭 】

  頭の部分だけが置いてあります。
【 磐座 】

 拝殿の後ろには本殿はなく、代わりに磐座が。
玉垣で囲まれ、注連縄がかけられています。
【 磐座 】

結構大きい磐座です 。
 
【 磐座 】

 

【 磐座 】


 
【 山頂への道 】

磐座の左(西)から奥(北)へと進むと山頂へ。
しかしかなり荒れていました。獣道でした。
【 境内 石標 】

  ここが奥津宮(奥の宮)なら辺津宮(里宮)が
あるはずなんですが、該当する神社は諸説あります。
【 境内 石標 】


 
【 手水鉢 】

境内の隅に忘れられたように置いてあります。
 
【 招霊の木 】

 
 
【 境内 石標 】

 
【 境内 磐座? 】

 
【 中国電力反射板 】

中国電力のマイクロウェーブ波の反射板があります。
これがあるので中国電力の方が車で定期的に点検に
来られるので、北側参道が辛うじて保たれています。
[ 案内板 ]
【 中国電力反射板 】

天気が良い日は麓から確認できるので、麻佐岐神社の
位置が確認できます。
[ 拡大写真 ]

【 正参道 】

ウェルサンピア岡山からの登山道が古来からの正参道。
神社が近くなると石段の跡と思われる石が地面に
現れます。
 
【 正参道 】

2004年の大型台風の影響で、倒木が激しかったです。
 

 
【 正木山 】

久代地区から撮影。 
[ 拡大写真1 ][ 拡大写真2 ]
 

 
【 正木山 】

別の日に新本地区の石鎚山から撮影。
中央部から左にかけての山が正木山。
右端の小さな丘の上の建物がウェルサンピア。
[ 拡大写真 ]