【 備 後 】
たかおがみ神社 (八大龍王社)
− たかおがみ じんじゃ (はちだい りゅうおうしゃ) −
鎮座地
広島県福山市新市町町藤尾41 (字 父尾)     
祭神

たかおがみの神
 相殿 : 国高依彦神(クニタカヨリヒコノ カミ)、高魂命(タカミタマノ ミコト)、月夜見命(ツキヨミノ ミコト)、
      猿田彦命(サルタヒコノ ミコト)、松浦明神(マツウラ ミョウジン)   

創建

799(延暦18)年  

由緒

もともとは、天平勝宝7年(749)年に父尾川の川上の3滝に神を祭ったのが始まりのようだ(社号標裏の説明書きより)。

『松村光之進家記』によると、延暦18年(799年)3月に月入の森白滝という山の山頂に宮殿を建立し、竜神および国高依彦神を祭祀したという。

弘仁5年(814年)6月20日、日沙門空海が詣で、17日雨を祈ると雨が降ったという。 そこで竜神の像を彫刻し、八大龍王と名づけた。

文永3年(1266年)には、国高依彦神を分祭し、字・市町に社殿を建てた(別名『市町大明神』とも呼ばれたようだ)。 しかし、寛正3年(1462年)3月12日に火災により焼失し、再び龍王社に相殿として祭られるようになった。

江戸時代には、福山藩の崇敬があつかったという。

-式内社調査報告より-

御利益
雨乞い  
駐車場
なし
アクセス
小林区バス停から約2km。   
備考

相殿の国高依彦神社は、式内社。 

参詣日
06/3/21 (07/01/24 UP)

■コメント 
福山市の北部、山間の谷間にある新市町藤尾の父尾地区の山中に鎮座。 別名は『八大龍王社』『龍王社』。
県道400号線沿いにあるが、この道は車1台分の幅しかない狭い道だが、国道182号線の神石高原町三和方面と福山市新市町中心部の国道486号線の抜け道として思ったよりは車が通るので注意。
しかもこの神社には駐車場がない。 さらに交通機関もない。
また、参道の入口は国道沿いにあるが、非常に分かりづらい。 参拝するときは下の画像を参考にして頂きたいが、それでも分かりにくい。 地元の人に聞くのがいいかもしれない。 ちなみに参道入口横の家は神主さんの家だそうだ。

社名の『たかおがみ』は、”雨”冠の下に”口”を3つ横並びで書き、さらにその下に”龍”という難しい字で、パソコンで変換できない。
式内社調査報告では『高おがみ』神社(『おがみ』は、”雨”冠の下に”口”を3つ横並びで書き、さらにその下に”龍”)となっているが、境内の社号表は、一文字で『たかおがみ』 神社となっている。
たかおがみの神に国高依彦神等が相殿として祭られており、国高依彦神社は備後国芦田郡の延喜式内社・国高依彦神社とされている。

祭神・たかおがみの神は竜神で、雨を司る神。 つまりこの神社は雨乞いの神社だ。 
また、麓を流れる父尾川の川上には、滝を境外社として祭ってある。 一の降・二の降・三の降とあり、一の降の祭神は罔象女神、二の降の祭神は豊玉姫命、三の降の祭神は長津彦命であるという。 父尾川に沿って県道400号が走っているが、道が狭い上、車を停める所がないため、滝に行くのは断念した。

かつては、相殿の国高依彦神社は字・市町というところに別に祭られていたが、焼失し、今も空き地として残っているそうだが、場所が分からなかった。

また、府中市の甘南備神社の相殿の龍王社は、この神社のから分社。

【 参道口 】

県道400号線沿い(北側)に参道口があるが分かりにくい。
写真右の茶色い屋根の家と、左の高い塀の家の間が
参道入口。コンクリートで簡易舗装されている。
ちなみに右の家は神主さんの家らしい。

【 参道口 】

少し入ると写真のような小さな門柱がある。
 
 

 
【 参道脇の境内社 】

 参道に入ってすぐの道の脇に小さな祠が。

 
【 参道 】

参道は完全に山道。
最初は緩いが、徐々に急になっていく。  
 
【 鳥居 】

 20分くらい登ると鳥居がある。
ここまできたらもう少しだ。
 
【 手水鉢 】
 
鳥居の近くにある。 
 
 
【 参道 】

鳥居を過ぎて少し登ったところ。
写真奥を90度くらい右折すれば境内だ。

【 参道 】
 
 荒い簡易舗装の道になれば、もう一息。

 
【 社号標 】

最後は石段を登る。 登りがけの所には社号標。
[ 写真1 ] [ 写真2 ]


 
【 参道からの眺め 】

石段の下は崖。 麓が見える。
写真中央を左右に通る道が県道400号線。
左方向が新市方面。 父尾川も見える。
[ 拡大写真 ]
 
【 参道 石段 】


【 随神門 】

 
【 境内 】

 
【 境内 】


 
【 狛犬 】

 
【 手水鉢 】

 
【 境内社 】

 
 
【 社殿 】
 
本殿と拝殿が一体となった社殿。

【 社殿 】

 
【 社殿 】

 
【 境内 】

境内はあまり広いとはいえない。
境内社等もなく、殺風景な印象だ。
正面の台形の山は天神山。
 
【 境内からの眺め 】

  ご覧の様に周囲は山。
境内より南方向(新市方面)を臨む。

 
【 麓から境内の方向を臨む 】

麓の県道400号あたりから境内方向を見上げたところ。
 

たかおがみ神社 (八大龍王社)
 −たかおがみ じんじゃ (はちだい りゅうおうしゃ)−