■コメント
式内社・多祁伊奈太伎佐耶布都(タケイナダキサヤフツ)神社の論社の一つ。
多祁伊奈太伎佐耶布都神社といえば、福山市山野町の岩屋権現岩穴宮とする説のほか、神辺町八尋の二宮神社とする説があります。
しかし、それ以外の説は、『式内社調査報告』には書かれていません。
この神社は私が偶然発見したのです。
場所は、御野小学校の北へ直線で約300メートル程の所。 御領駅からは直線約500メートルくらいでしょうか。
国道486(313)号線から北へは少し入ると、国道に沿うように旧・山陽道が通っています。 この旧街道沿いに大きな石灯篭が1つ、石碑が2つあり、一つには『御領八丈岩』、もう一つには『延喜式内 多祁伊奈太伎佐耶布都多祁伊奈太伎佐耶布都神社』と書いてあり、そこから北へまっすぐ参道が伸びています。
参道の突き当たりに南向きの境内があります。 そこから境内を左に迂回するように細い道があり、山へ登っていくようになっています(車も1台程度通れる、舗装された道)。
これを登ると、八丈岩(御領大石)のある御領山に登れます。 (ちなみにこの御領山と八丈岩に関する鬼伝説があります。)
この神社は小さな神社です。 小さな境内に拝殿と本殿があり、数個の境内社があるだけです。
説明版の類は一切なく、詳細は全く不明。 御領山とこの神社が関係あるのかも分かりません。
この神社の鳥居には天王宮、地図には天王神社とあります。 この神社が式内社なのか、それともいくつかの境内社のうちの一つが式内社なのか・・・
もしかしたら御領山のなかにあるかもしれません。
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